フランス・ブルゴーニュ地方、シャブリの著名生産者、ヴァンサン ドーヴィサの父 ルネ ドーヴィサが2022年2月26日シャブリの自宅で亡くなった。享年95歳。
ドーヴィサ家はフランス革命以前からシャブリでブドウ栽培を行っていた。1927年生まれのルネ・ドーヴィサは第二次大戦後、父ロベール ドーヴィサと共に働き始めた。当初ブドウ畑は僅か2haしかなかったが、レ・クロやプリューズといったシャブリ グランクリュ等のブドウ畑を入手。現在のドメーヌ・ドーヴィサの礎をつくったことで知られる。彼がドメーヌ元詰めしたワインは高い評価を得て、世界中の高級レストランでリストオン。ルネの妹のアンドレ ドーヴィサが嫁いだフランソワ ラブノーともに「シャブリのトップ2」として不動の地位を得ている。
ルネ・ドーヴィサは、シャブリに大きな被害を及ぼす春の遅霜対策を行った最初の世代として知られている。畑に暖房を置いて遅霜対策を行う方法は彼が他のシャブリの生産者達と試し、今ではシャブリ全域でスタンダードとなっている。
ルネ・ドーヴィサは1990年代に引退したが、ドメーヌ ルネ エ ヴァンサン ドーヴィサ Domaine René et Vincent Dauvissat 名のエチケットはその後もしばらく続いたので、オールドヴィンテージ好きな方は、ルネの名前をご存知であろう。現在ドメーヌ ドーヴィサは、ヴァンサン ドーヴィサ とその子供達により経営されている。また、ルネ ドーヴィサの娘マリー クロッチルド ドーヴィサが嫁いだ ローラン トリビュー も、近年評価が高いシャブリの生産者である。
ドメーヌ・トラぺ の新キュベ「 ジュヴレ・シャンベルタン “ Cuvee 1859 ” 」
南フランス・ローヌ地方のAOC ジゴンダス、白ワインを認可へ