フランス・ヴィシーのサン・ルイ教会 Eglise Saint-Louis de Vichy
ヴィシーの中心街にある教会です。ナポレオン3世自ら命じて作らせた教会で、全額皇帝本人が出資したことで知られています。
リウマチ等を患っていたナポレオン3世は1860年代、度々湯治のためヴィシーを訪れました。当時街に教会は 後述のサンブレーズ教会Eglise Saint-Blaise 1つしかありませんでした。1861年最初の湯治の際、皇帝はそこでミサをあげましたが、彼にはその教会は小さ過ぎたため、新たな教会を建てる命令を出しました。建築家ジャン・ルフォール Jean Lefaureによってこのサン・ルイ教会が建てられ、1865年に皇帝不在のまま落成式が行われました。皇帝本人は1866年の湯治の際にここでミサをあげています。サン・ルイの名称は、皇帝の洗礼名ルイから来ています。
建築様式はネオ・ロマネスク、ネオ・ゴシック等複数のスタイルを取り入れたものです。建築家ジャン・ルフォール Jean Lefaureはヴィシーにあるナポレオン3世の別荘の建築家でもあります。
Eglise Saint-Louis
住所:Rue Sainte-Cécile 03200 Vichy
同じ建築家ジャン・ルフォール Jean Lefaureによるヴィシー・ナポレオン3世の別荘
フランス・ヴィシーのサン・ブレーズ教会 Église Saint-Blaise de Vichy
ヴィシー市内にあるこの教会は17世紀に建てられました。建築家のアントワーヌ・シャネ Antoine CHANETとジャン・リオジエ Jean LIOGIER達によって、1925年~1931年にアール・デコ調に改修。外観、内装共に非常にオリジナルな教会になりました。青い天井画が目を引きます。
1865年、ナポレオン3世によってサン・ルイ教会がつくられるまでは、ヴィシー市内唯一の教会でした。
Église Saint-Blaise
住所:1 Place d’Allier, 03200 Vichy