ヌヴェールの市内には小高い丘があり、古くからこの地の政治・経済・文化・宗教の中心地となっています。ヌヴェール公爵宮殿、ヌヴェール歌劇場、サン・シル・エ・サント・ジュリット大聖堂の3つの建物はこの丘の上に並んでおり、ヌヴェール観光の際に欠かすことが出来ない場所。すぐ隣にヌヴェール市庁舎や観光案内所もあります。
ヌヴェール公爵宮殿 Palais ducal de Nevers
15~16世紀にヌヴェール伯爵の住居として建てられたこの城は、ロワール河の城としては最も初期のものです。その後ヌヴェール公爵の住居となり、この名前となりました。フランス革命後の1810年、公共の建物となり、今に至ります。小高い丘の上にあり、上階からはロワール河が一望できます。ゴシック様式のこの城はヌヴェールで最も美しい建物でしょう。
Palais ducal de Nevers
1 Place de l’Hotel de Ville, 58000, Nevers France
ヌヴェールの歌劇場 Théâtre de Nevers
1807~1823年にネオ・ルネッサンス様式で建てられた小さな歌劇場。約320席。イタリア風の舞台設計で、ミラノ・スカラ座を小さくしたスタイルと言われます。バルコニーが正面についている建築で、19世紀を通じて様々な改修がなされました。ファサードの白い石材はヌヴェール近辺で採掘されたもの。
サン・シル・エ・サント・ジュリット大聖堂やヌヴェール公爵宮殿の隣にあります。
Théâtre de Nevers
Place des Reines de Pologne 58000 Nevers
サン・シル・エ・サント・ジュリット大聖堂 Cathédrale Saint-Cyr-et-Sainte-Julitte
ヌヴェール中心地にある小高い丘は、古代ローマ時代から宗教施設の場所でした。現在の大聖堂は16世紀のもので、ロマネスクとゴシック様式をあわせた壮麗な建物として知られています。1944年7月15日~16日に連合軍によって誤爆され、大きな損害を受けました。戦後再建。ステンドグラスは複数のアーティストによってつくられています。中世の大聖堂に、様々なモダンアートのステンドグラスが満載された独特な建物になっています。
Cathédrale Saint-Cyr-et-Sainte-Julitte
6 Rue Abbé Boutillier, 58000 Nevers
ル・コルビュジエの師が手掛けたヌヴェールの貯蓄銀行 Caisse d’Epargne de Nevers
ヌヴェールの中心広場 Place Carnot に輝くこの建物は 1912~1919年に建てられました。建築家は「鉄筋コンクリートの父」と言われ、ル・コルビュジエの師でもあった オーギュスト・パレ Auguste Palet(彼は戦後ル・アーブル再建の中心的役割を果たし、その都市計画と建物が2005年ユネスコ世界遺産になっています)。彫刻家はアリックス・マルケAlix Marquet。ネオ・ゴシック様式で、すぐ傍にあるヌヴェール公爵宮殿にインスピレーションを受けた建物。中央の塔がよく似ています。建設当時から現在に至るまで金融機関です。
Caisse d’Epargne de Nevers
4 Place Carnot 58000 Nevers